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外国人雇用

技能実習生の表装職種受け入れガイド|作業内容・実習工程・教育ポイントを解説

技能実習生の表装職種受け入れガイド|作業内容・実習工程・教育ポイントを解説のアイキャッチ画像です。

表装(壁装作業)の技能実習では、材料特性の理解や工程ごとの判断力など、多くの専門知識が求められます。しかし、初めて技能実習生を受け入れる企業では、次のような悩みが生じやすくなります。

  • 壁装作業の作業範囲や材料の扱いが分からない
     
  • 技能実習1号〜3号の技能習得ステップが理解しづらい
     
  • 評価試験の準備や指導方法の基準が分からない

この記事では、制度上の位置づけから作業内容、技能習得の流れ、評価試験、指導体制づくりまでを整理し、適切に技能移転を進めるための実務的なポイントをまとめています。初めての受け入れでも理解しやすい構成となっているため、実習環境を整える際の参考にしていただけます。

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表装職種の技能実習とは?

表装職種の技能実習とは

技能実習制度における表装職種(壁装作業)の位置づけ

表装職種は、技能実習制度の建設関係職種に分類される「壁装作業」に該当し、
襖・障子・壁紙などの内装仕上げに関する技能を扱います。
技能実習制度は開発途上国への技能移転を目的とするため、作業範囲や指導内容は制度上あらかじめ定められています。

壁装作業は、材料選定・下地処理・施工技術など多様な工程を正確に理解する必要があり、段階的な技能習得が求められます。また、団体監理型の監査や指導を受けながら適正に運用する点も制度上の要件です。

対象となる作業範囲と使用材料の特徴

表装職種が扱う作業や材料の特徴は次のとおりです。

  • 壁装材・襖紙・障子紙を用いた施工が中心で、制度上の作業区分は壁装作業に限定されている 
  • のり・接着剤・パテ・クロス材などを使用し、下地調整から仕上げまで一連の工程を管理する技能が求められる 
  • 材料は温度や湿度の影響を受けるため、施工環境に応じた判断と材料特性の理解が必要 
  • 資材管理・清掃・廃材処理などの補助作業も制度に含まれ、実習初期から習得する内容となっている

ここで扱う作業範囲を理解したうえで、制度が求める実習目的との関係を見ていきます。

技能移転として求められる目的と役割

表装職種の技能実習で求められる目的と役割は次のとおりです。

  • 日本の施工技術を段階的に修得し、帰国後に活かせる技能を身につける 

  • 仕上げ精度の確保、工程理解、品質管理、安全衛生が技能移転の中心 

  • 実習実施者は、指導計画の作成、指導環境の整備、安全教育の実施などを担
    い、実習生の技能習得を支援する
     

  • 制度に沿って実習が行われているかは、監査・評価によって確認されるため、法令遵守と教育体制の適正化が必須
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表装(壁装作業)の作業内容と技能習得プロセス

壁装作業の主要工程(下地・施工・仕上げ)

壁装作業は次の工程で構成されます。

  • 下地処理:壁面の凹凸補修、パテ処理、清掃などを行い、施工精度の基礎を整える 
  • 施工:壁装材の寸法調整、のり付け、圧着、気泡除去など、正確な貼付作業を行う 
  • 仕上げ:継ぎ目処理、仕上げ精度の確認、見た目の均一性をチェックする

材料・機械・工具の扱いと安全上の注意

  • クロス材・襖紙・接着剤・パテなど、多様な材料を扱い、温度・湿度による影響を考慮する 
  • 使用する工具(ローラー、カッター、スキージーなど)は、誤った扱いによる怪我を防ぐため点検が重要 
  • 接着剤や溶剤使用時は換気が必須で、施工環境の管理が安全確保に直結する

技能実習1号〜3号の技能習得ステップ

技能実習での段階的な技能習得は次のように整理できます。

  • 1号(初年度)
     清掃・資材管理・下地処理など基礎作業と安全衛生教育が中心
     
  • 2号(2〜3年目)
     材料選定、施工工程の実施、仕上げ精度向上など応用作業へ拡大
     
  • 3号(熟練レベル)
     高度な品質管理や熟練作業が求められ、随時2級の受験要件を満たすこと、
      さらに 受入企業・監理団体が「優良」と認定されていることが移行条件 と    なる

技能実習評価試験と等級区分

技能実習評価試験の体系と等級ごとの位置づけ

技能実習評価試験は、技能実習生が段階的に技能を修得しているかを確認するための評価制度で、基礎級・随時3級・随時2級の三段階で構成されています。

  • 基礎級:技能実習1号期間に修得すべき基礎技能を評価
     
  • 随時3級:技能実習2号への移行要件
     
  • 随時2級:技能実習3号への移行要件(※優良実習実施者・優良監理団体であることが前提)

試験は技能移転の進捗を客観的に確認する役割を担い、制度上の重要な位置づけとなっています。

実技・学科で確認される評価ポイント

✓ 実技:材料の扱い、施工手順の正確さ、仕上げの均一性、作業時間の管理

✓ 学科:壁装作業の基礎知識、安全衛生、材料特性、作業工程

等級が上がるにつれ、随時3級は応用的な作業、随時2級は高度な品質管理への理解が求められます。

等級取得に向けた準備とつまずきやすい点

等級取得に向けては、実務経験を積み、施工精度を高めることが重要です。

  • 材料の伸縮を見ながら施工する判断力
     
  • 仕上げの均一性
     
  • 作業時間配分
     
  • 用語・工具名、安全衛生知識

これらは多くの実習生がつまずきやすいポイントであり、計画的な練習と学習が必要です。

受け入れ企業が整えるべき実習体制と指導計画

受け入れ企業が整えるべき実習体制と指導計画

技能実習の受け入れ企業に求められる主な要件

技能実習を適正に実施するためには、制度で求められる受け入れ条件を満たす必要があります。表装職種(壁装作業)は建設分野の作業に該当するため、安全衛生体制が特に重視されます。主な要件は次のとおりです。

  • 技能実習計画を作成し、認定を受けられる体制が整っていること
     
  • 団体監理型の監査・指導を定期的に受けられる管理体制があること 

  • 実習指導者・生活指導者を配置し、技能面・生活面の両方を支援できること 

  • 労働基準法・最低賃金法などの関係法令を遵守し、適切な労働条件を確保できること
     
  • 宿泊場所、生活用品、相談体制など、実習生が安心して生活できる環境を確保できること
     
  • 建設分野の安全衛生教育(工具の扱い、化学物質管理、作業環境管理など)を適切に実施できる設備があること

指導者の役割と現場で求められる指導方法

技能実習を適正に実施するためには、実習指導者と生活指導者の配置が必須です。実習指導者は、技能面の教育を担い、作業手順の説明、施工品質の確認、安全衛生に関する助言を行います。

一方、生活指導者は、生活習慣や地域のルールなど、円滑な生活を送るための支援を担当します。特に指示の理解は技能習得に直結するため、視覚的な説明や作業前の手順確認など、実習生の理解に合わせた指導方法が求められます。

また、施工現場では温度や湿度など環境によって作業方法が変化するため、状況に応じた助言ができる体制が重要です。このような指導方法を整理したうえで、次に必要となる「設備・作業環境の整備」を見ていきます。

併せて読みたい ▶ 技能実習生の生活指導員とは?講習の内容・役割・配置義務までわかりやすく解説  

設備・資材管理・作業環境の整備ポイント

受け入れ企業が整備すべき環境の要点は次のとおりです。

  • 壁装作業に必要な材料・工具を安全に保管できる設備や資材置き場を確保する
     
  • 作業場所の危険箇所を可視化し、区画整理や立入禁止措置を行い、安全性を確保する
     
  • 温度・湿度の変化に影響される材料特性を踏まえ、施工環境を適切に調整する

作業環境の整備は、実習生の技能習得だけでなく、安全な実習のために欠かせない基盤です。

計画書作成と安全衛生教育のポイント

技能実習計画書は、実習生が段階的に技能を修得できるよう、作業内容・指導体制・教育スケジュールを明確にまとめる必要があります。特に壁装作業は工程が多く、材料特性や施工条件の理解も必須となるため、基礎から応用まで段階別の計画を作成することが重要です。

また、安全衛生教育は建設分野で求められる主要な要件であり、工具の使い方、化学物質の取り扱い、作業環境管理などを丁寧に実施する必要があります。こうした教育を計画的に行うことで、技能移転としての目的を確実に進められる体制が整います。

表装作業で起こりやすい技能実習生への課題と実務支援のポイント

指示理解・コミュニケーション面の課題

壁装作業では、作業手順の細かな違いや施工順序が仕上がりに直結するため、わずかな指示の理解不足が品質低下につながることがあります。特に「施工前の下地状況の確認」「材料の伸縮を踏まえた調整」といった判断は、日本語の細かいニュアンスを伴うことが多く、実習生が戸惑いやすい部分です。

また、現場では作業音が大きく、口頭指示が伝わりづらい場面もあります。そのため、図解・実演・指示書の併用など、視覚的な説明を取り入れることで理解度が大きく高まります。

企業側がこうした工夫を行うことで、後述する「作業精度の定着」につなげることができます。
コミュニケーション面の課題を理解したうえで、次に具体的な作業ミスの傾向を整理します。

材料管理や作業精度で発生しやすいミス

表装作業で実習生がつまずきやすいポイントは次のとおりです。

  • 材料の伸縮や温湿度変化の影響を見誤り、施工後に「浮き」や「しわ」が発生する 
  • 下地処理の不足により、仕上げの均一性が損なわれ、継ぎ目や段差が目立ちやすくなる 
  • 接着剤量の調整が不十分で、密着不足や作業時間超過につながる

いずれも、経験を積むことで改善できる領域ですが、初期段階では繰り返し指導が必要です。企業側は、作業工程を細分化して説明したり、標準作業のチェックリストを活用したりすることで、技能定着を支援できます。

これらのミスの傾向を踏まえて、次に評価試験準備の支援方法を確認します。

評価試験対策と社内でできるサポート

評価試験の準備では、施工精度の向上と作業工程の理解が重要です。特に、実技試験では限られた時間内で正確な貼付作業を行う必要があるため、日常の業務でも作業時間を意識した練習が効果的です。

学科試験では、材料特性、安全衛生、工程理解といった基礎知識が問われるため、過去の出題範囲を踏まえながら繰り返し学習を進めることが求められます。また、企業側では、実技の模擬練習の場を設けたり、専門用語の解説資料を整備したりすることで、実習生が段階的に学習しやすい環境を整えることが可能です。

こうした支援により、技能移転としての目的に沿った成長が期待できます。

まとめ

表装職種の技能実習では、壁装作業に必要な工程理解、材料特性の把握、作業精度の向上など、多くの技能を段階的に習得することが求められます。特に、技能実習評価試験や安全衛生教育は制度上重要な位置づけであり、受け入れ企業には適切な指導計画と教育環境の整備が不可欠です。

実習生が技能を着実に身につけるためには、作業手順の可視化、理解度に合わせた指導、評価試験への計画的な準備など、組織的な支援が大きな効果を発揮します。実習体制を整えることで、技能移転としての目的にもつながり、現場で安定した学びの環境を形成できます。

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ABOUT ME
監修者:新田悟朗
【オープンケア協同組合 監事】 平成28年11月にオープンケア協同組合を設立。 監理団体としての許可、登録支援機関の登録を経て、現在は監事として従事している。協同組合の信頼性を担保し適切な運営がなされているか監査する。日本語教育機関の運営からグローバルな視点を常に持ち続けることで、日本が必要とする地域発展や多文化共生の考え方を中心として、外国人人材に関し専門的に活動している。